2012年12月29日

美波駒和美(みなみ こまかずみ) 経歴

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【プロフィール】
・美波流 鳴り物師範/藤本流 三味線大師範/添田流 囃子言葉師範
 鳴り物演奏者としては美波駒和美(みなみ こまかずみ)
 三味線演奏者としては藤本秀旵美(ふじもと ひでてるみ)
 添田流囃子言葉では添田賀都美(そえだ かずみ)の名で活動をしております。
また、民謡の師匠であった祖母、初代 貴世旵(きよてる)から名を受け継ぎ、
 二代目 貴世旵(きよてる)としても活動させていただいています。

・現在は長唄囃子(小鼓等)、端唄、俗曲の修練を積んでいます。

・テレビ、ラジオ、ステージ等に、鳴り物伴奏等で出演させていただいています。

・海外公演としまして、アメリカ(ハワイ、サンフランシスコ)やオーストラリア、
 スペイン、サイパン、マレーシア、台湾などにお招きいただき
 舞台を経験させていただきました。

【経歴】
祖母は民謡の師匠・初代貴世旵(きよてる)。
母は三味線の藤本流総師範・藤本生日和(いくひわ)。

祖母と母の影響を受けて、幼少より民謡に親しみながら育つ。
3歳で初舞台を踏む。
6歳6月より、母から三味線の手ほどきを受ける。
中学入学後より、日本クラウン専属歌手の鎌田英一氏に民謡の指導を受ける。
また美波流鳴り物の美波駒和師より、鳴り物と囃子言葉の指導を受ける。

昭和49(1974)年、財団法人日本民謡協会少年少女大会にて入賞。
 その後も各コンクールに出場し、入賞・優勝経験を重ねる。

昭和55(1980)年、美波流家元より鳴り物
美波駒和美(みなみ こまかずみ)』 の名を許される。

昭和57(1982)年、添田賀都子師より囃子言葉
添田賀都美(そえだ かずみ)』 の名を許される。

昭和62(1987)年より、フジテレビ『キンカン民謡セレクション』に
 鳴り物伴奏者としてレギュラー出演。

平成元(1989)年より、藤本会本部より端唄の指導を受ける。

平成2(1990)年より、端唄協会への入会を許され協会主催演奏会へ出演

平成3(1991)年より、邦楽の友社主催「名流端唄演奏会」へ出演。

平成4(1992)年、美波流家元より『美波駒和美(みなみ こまかずみ)』として
 鳴り物の師範位を拝受


平成5(1993)年、郷土民謡民舞全国大会にて
 『岡崎五万石』を演じて優勝。

平成6(1994)年より、藤本流二代目家元 藤本e丈師に
 三味線の指導を受ける。

平成7(1995)年より、報知新聞社主催「邦楽端唄演奏会」へ出演。

平成10(1998)年、藤本流家元より『藤本秀旵美(ふじもと ひでてるみ)』として
 藤本流三味線大師範位を拝受


平成13(2001)年より、長唄囃子方 梅屋勝六郎師より指導を受ける。

平成14(2002)年、添田流家元添田賀都子師より
 『添田賀都美(そえだ かずみ)』として
 添田流囃子言葉の師範位を拝受

 また、キングレコード『端唄俗曲全集第十二集』にて
 『我しが在所』『推量節』をレコーディング。

平成17(2005)年より、NHK-FM放送『日本の民謡』に
 鳴り物伴奏者として定期的に出演。

平成20(2008)年より、NHK-FM放送『民謡をたずねて』に
 鳴り物伴奏者として定期的に出演。

平成21(2009)年より、NHK総合テレビ『それいけ!民謡うた祭り』に
 鳴り物伴奏者として定期的に出演。

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私と民謡とのかかわり

私の家族は、三代続いてきた民謡一家です。
それなので、もの心つく前から
生活の中には民謡があふれていました。
私が今、こうして民謡のお仕事をしていることも
家族の影響が大きかったからだろうと思います。

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(私の演奏中のショットです)

私の祖母である初代 貴世旵(きよてる)は
民謡の先生をしていまして、自宅でお教室を開いていました。
お教室をするにあたっては、三味線の伴奏が必要だということで
私の母・生日和(いくひわ)は半ば強制的に
三味線を習わされていたそうです(笑)。

昔のことですから、三味線のお師匠さんがわざわざ家までいらして
お稽古をつけてくださって、母は嫁入り前から
一生懸命に三味線を練習していた(させられた?)という話でした。
ですから私は、母のお腹の中にいたときから三味線や民謡を聴いて
そのしらべの中で育ってきた、といえるかもしれません。

私が生まれる前も生まれてからも、自宅では民謡のお稽古がありましたし、
祖母や母は、私を外部のお稽古場によく連れて行ってくれました。
当時は、ろくに口も回らないようなオチビさんだった私でしたが
「ハイッ、ハイッ、ハイ〜♪」「チョイチョイ♪」
なんて自らお囃子をかけたりして、
一人前の顔をしてお稽古に参加していたそうです(笑)。

「民謡一家の子どもだから、民謡を習わなくては」
というプレッシャーは、まったくありませんでした。

私の中にも「どうしても民謡をやりたい!やらねば!」
といった燃えるような熱意はありませんでしたし(笑)、
祖母も母も、民謡を強制したことは一度もありませんでした。
ただ、私が唄うと、祖母はいつもとても喜んでくれましたから
それが子ども心に励みになって嬉しかったのを覚えています。

「こんなにおばあちゃんが喜んでくれるなら、
もっとやろう、もっと唄おう」
という感じで、自然とお稽古をするようになっていました。



5歳から10歳までは、父の仕事の都合でオーストラリアに行ってました。
その間は、民謡とのかかわりは一切ありませんでした。
私の母は、オーストラリアの方に日本文化を紹介してほしいと頼まれて、
レセプションで三味線を弾いて聴かせたり、
着物や浴衣の着付けなどを教えていたようですが、
子どもの私は日本語もすっかり忘れて英語しか話さなくなって、
現地の生活になじんでいたのです。

ですから、帰国してしばらくの間は民謡はもちろんのこと
日本語もまったくわからなくて、すごく違和感がありました。
それでもやっぱり帰ってきたら
「おばあちゃんのそばにいたいなあ」と思って、
お稽古場をウロチョロしていましたね(笑)。
まあ、お稽古場のおいしそうなお菓子が実は目当てだった…
ということも、たまにはありましたけれど(笑)。

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(私が民謡指導を受け持っている「ときわぎ会」の発表会風景です)

私が日本に帰ってきた当時は、まさに民謡ブームの真っ盛りでした。
最盛期には、祖母の民謡のお弟子さんは180人以上いましたし、
朝から晩まで1日中お稽古!といってもいいくらい
過密スケジュールの中で祖母は教えていました。
お稽古場にはいつも最低でも12〜13人のお弟子さんがいて、
本当にすごい熱気で唄い込んでいたものです。

当時のお弟子さんの中には、小さな子どもさんも見えていました。
20〜30代の若い人も、70〜80代の方もたくさんおられて、
本当に幅広い世代の方々が民謡を楽しまれていました。
当時は「1曲でもいいから、宴会で民謡を唄えるようになりたい」
という方も結構たくさんいらしてましたね。

そんな祖母は、晩年はとてもボランティアに力を入れていました。
中野区の視覚障害者の方たちのサークル「白杖会」へ出向いて、
熱心に民謡を教えていたものです。

それから中野区の教育委員会に頼まれて、
「ことぶき大学」(中野区在住の高齢者の方々の学びの場)の
クラブ活動の講師を引き受けたりもしていました。
ことぶき大学のクラブ活動は、現在は廃止されましたが、
民謡の会は今でも続いていまして、
通算1500回以上を数えるほどになりました(※2012年時点)。

あとは東京都からの要請を受けて、ベタニアホームという
介護老人福祉施設にも月に1回、伺っていました。
祖母からが始めたそれらのボランティア活動は、
二代目貴世旵(きよてる)となった私の代でも、すべて続けています。

祖母は体が小さくきゃしゃな人で、
体も丈夫ではなく、心臓病を抱えていていたのですが
とても気丈で、面倒見がよく「頼まれたことはやってあげたいから」と
具合の悪いときでも全部の指導を引き受けていました。
私はそんな祖母を本当に尊敬していましたし、大好きでしたので、
少しでも長くそばにいたくて民謡をやってきました。


こうして振り返ってみると、私の人生の中には
本当に、常に民謡があったという感じでしたね。

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(民謡のコンクールの受賞式で、舞台に上がったときの写真です。
我ながら嬉しそうな笑顔です^^)
posted by 駒和美 at 05:00 | TrackBack(0) | プロフィール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お稽古会場と内容・お問い合わせ・年間スケジュール

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【お稽古会場】
中野区を中心に、東京都内で数箇所

【内容】
唄/太鼓/三味線

【お問い合わせ】

※お稽古のお月謝は、会場や内容により異なります。
詳細はkomakazumi★nifty.com
の、★を@に変えてメールにてお問い合わせ・ご相談ください。
お稽古のご見学や、会のご案内をさせていただきます。

なお、メールをお送りくださる際は、

1.お名前(漢字、フリガナをご併記ください)
2.ご住所
3.お電話番号
4.メールアドレス
5.唄、三味線、太鼓のうち、習いたいもの
6.お稽古に参加可能な曜日と時間帯(複数挙げていただけると助かります)

をご明記の上ご連絡ください。
ご相談の上で、一番通いやすい会場や時間等をご案内いたします。
大変申し訳ありませんが、パソコンの操作が不得手なので(笑)、
ご返信に数日〜1週間程度お時間をいただく場合があるかと思います。
なるべく早めにお返事できるように頑張りますが、
上記の旨ご了承いただけましたら、大変ありがたいです。


【おもな年間スケジュール(予定)】

貴世旵(きよてる)会は「公益財団法人 日本民謡協会」や
「中野区民謡連盟」、「練馬区民謡連盟」をはじめ
さまざまな団体に所属しています。
そのため、舞台発表の機会に多く恵まれているのが特徴です。

以下は、会が例年参加させていただいている舞台の一例です。

1月 各所属団体の新年会、新春ショー

4月 練馬区民謡連盟 春季大会(練馬区・練馬文化センター小ホール)

5月 中野区民謡連盟 春季大会(中野区・中野ZERO小ホール)

6月 民謡フェスティバル(渋谷区・NHKホール)

7月 日本民謡協会 西東京連合大会(中野区・中野ZERO小ホール)
   靖国神社みたままつり(千代田区・靖国神社能楽堂)

8月 藤本流藤寿会(中野区・野方WIZ小ホール)
   多田神社奉納(中野区・多田神社)
   高円寺阿波踊り(杉並区※三味線伴奏として参加)

9月 特別養護老人ホーム ベタニアホーム文化会(中野区・ベタニアホーム)

10月 中野区民謡連盟 秋季大会(中野区・中野ZERO大ホール)
   日本民謡協会 全国大会(墨田区・国技館)
   練馬区民謡連盟 秋季大会(練馬区・練馬文化センター大ホール)

11月 中野区中友連大会(中野区・中野ZERO大ホール※白杖クラブ会員出演)

※上記のほかにも、貴世旵会が所属する団体の
大小のイベントや勉強会、地域のお祭りやイベントに参加しています。
※上記予定は都合により追加・変更される場合があります。

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(お稽古は着物でなくても、お仕事帰りのお洋服などでも大丈夫です^^)

posted by 駒和美 at 04:00 | TrackBack(0) | 貴世旵会のお稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いい唄にいっぱい触れて、どんどん舞台に出てほしいです

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(お弟子さんたちが、太鼓踊りに挑戦しているところです)

貴世旵(きよてる)会は、お弟子さんたちに新しい曲をどんどん教えますし、
舞台にもどんどん出てもらう、という考え方です。
「舞台に出てこそ芸は磨かれる」と思っていますので、
とにかく舞台経験を積んでほしいのです。

民謡のお教室では、何年もかけて1曲だけを教え、
身に着けさせるところもあると聞きます。
それはそれでもちろん、良い面もあるはと思いますが、
3年というまとまった年月があれば、その人にとっては
その1曲よりももっと自分に向いているかもしれない唄に
出合える可能性があるのです。

単に、私がせっかちなだけかもしれませんが(笑)、
人生は1回こっきりですので
唄にめぐり合う機会が少ないのはソンだなあと思うのです。

ですから、私としてはいろんな唄にいっぱい触れてほしいのです。

ひと口に「民謡」といっても、
東北の特徴だったり、西の特徴だったり、
北海道の特徴だったり、いろいろな唄があります。
粋なお座敷唄が向いている人もいれば、
元気な盆踊りの唄が向いている人、
素朴で温かみのある作業唄が似合う人もいるでしょう。

民謡にはたくさんの種類、たくさんの唄がありますから、
自分の雰囲気や声質にぴったりのものが必ず見つかります。

たくさんの唄を聴いたり覚えたり、練習していく中で、
「自分はこの唄が好き」「唄っていてぴったり来る!」
と感じられる唄に、きっと出合えますよ。

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(貴世旵会じまんの綺麗どころです^^)
posted by 駒和美 at 03:00 | TrackBack(0) | 貴世旵会のお稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

その人に合った教え方をしていきたい

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現在の貴世旵(きよてる)会には、下は4歳の可愛らしいお子さんから、
上は人生の大大先輩たちまでと、幅広い世代の方々がいらっしゃいます。

会に所属しておられる若い方たちに対して思うことは、
せっかく貴重なお金と時間をかけて習いにいらしゃるのだから
ぜひ!ぜひ!上手になってほしい!ということです。

若い時代の吸収力はすばらしいので、
技術を磨くことに挑戦してほしいのです。

そして熱心な方には、民謡という文化を広められるぐらいのレベルに
なってほしいと思っています。そのために、一生懸命教えたいです。


一方で、ある程度のお歳を重ねられて会に入られた方には、
まずは純粋に、ゆったりと楽しんでいただけたらと思っています。


ご年配の方に私がいつもお伝えすることがあるのですが、
「習うからには絶対にうまくならなければ!」なんて、
無理にハードルを高くしなくても大丈夫ですからね、と申し上げています。

週に1回でも月に2回でも、家から出てお稽古に行くことが
とても大事ですし、また素晴らしいことです。

「自分は唄がうまくないから…」
「声が出ないから今日は行きたくない…」

などと引っ込み思案になってしまわずに、
とにかく家から出ようとしてみてほしいのです。

そうすれば、お洋服も外出用の綺麗なものに着替えたり、
髪やお化粧を整えたりする必要が出てきますよね。
そういうことこそが私は、元気でい続ける秘訣なのだと思います。

そして、お稽古場についたらみんなと会って一緒に唄を唄ったり、
休憩時間にはお茶を飲んでお話をしたり、お菓子を食べたり…
人と触れ合うことで、日々のつまらなさやストレス、
元気のなさも解消して、その方らしい素敵さや明るさが
保たれていくのではないかなあと思います。


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(私の母であり、貴世旵会の代表でもある
藤本生日和(いくひわ)です。
いつも笑顔で、キビキビと、誰よりもパワフルに(笑)
会を引っ張る頼もしい存在です)
posted by 駒和美 at 02:00 | TrackBack(0) | 貴世旵会のお稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

細くても構わない、長く続けることが素晴らしいと思います

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(三味線伴奏をしている私です^^)

和のお稽古事というと「敷居が高いのでは?」
というイメージを持たれる方は多いようです。
実際はどうなのかな、と考えたときの私なりの感想を、
少しお話してみたいと思います。

たとえば、和のお稽古事のシステムを
カルチャーセンターのシステムと比べてみますと…

お金を払って、気軽に好きなことを学べるのが
カルチャーセンターの魅力だと思います。
お金を払った期間が終わればその時点で辞めたり、
気に入った場合はそのままもう少し続けたり、
あるいは、全然別の習い事を始めることもできますね。

一方で和のお稽古事はといいますと、
一人の師匠と向き合って、一つの芸をじっくりと磨いていきます。

学びの内容や人間同士のお付き合いが深くなる分だけ、
感動することや楽しいことがあります。
同時に、つらいことや、つまらないと感じることも出てきます。

和のお稽古事に限った話ではなく、すべてのお稽古は
「人間と人間のお付き合い」に尽きるかと思います。
ですから、長く続けていればその分だけ
嫌なことや合わない人にもめぐり会うでしょう。
かくいう私自身も、和のお稽古事をいくつも掛け持ちしてきましたから、
和のお稽古の喜びも難しさも、それなりに理解しているつもりです。

それでも、師匠と向き合いながら
お稽古事を長く続けていくことは、
結果的には必ず自分自身のためになると感じています。
これは私の経験上、断言できることです。

細く長く、とはよくいいますが、
お稽古事は、本当に、細くてもいいんです。

「いやだなあ」と思っている期間というのは
お稽古をしても、なかなか身につかないですからね。

無理だなあ、しんどいなあと思ったときは控えて、
元気になったなあと思ったら行けばいい、私はそう考えています。
具合が悪いときは休めばいいのですし、
遊びに行きたいときは行けばいい。
バーゲンに行きたいときだって、行けばいいのです、
私もバーゲンが大好きですからね(笑)。

これは私の個人的な考えかもしれませんが、
せっかくお稽古事を始めたのであれば、
「もうイヤになったので辞めます」「今度はこっちにします」などと
パッパ、パッパと切り替えないで、
少しずつでもいいから続けていった方がいい。
それを何十年と積み重ねていくことができれば、一番いいと思います。
それは絶対に自分の得になるんです。

芸事がうまくなる、ならないということとはまた別にして、
「自分はこれだけのことを長年やってきたんだ」という
人間としての強さや、生きていく自信につながっていく
からです。

それが、カルチャースクールと、個人のお教室の違いだと思うのです。

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(貴世旵(きよてる)会で長年、唄と三味線を続けてこられたSさんです。
2012年に、めでたく師範の試験に合格されました!
おめでとうございます^^)

posted by 駒和美 at 01:00| 「和のお稽古事」としての民謡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

民謡の魅力、文化としての良さ

民謡指導者としての年月を振り返ってみますと、
唄は、祖母の代稽古のときから数えて34年、
太鼓は30年、三味線は15年となります(※2012年時点)。


その中で、小さな子どもさんから、自分より年上の方まで、
たくさんのお弟子さんを見てまいりました。

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(NHKホールの舞台にて。中央で唄わせていただいているのが私です)

民謡指導の経験の中で、私なりに思う民謡のよさや、
民謡をやっていてよかったと感じることを一言でいうならば、それは
「いろんな世代の人と、家族のように触れ合えること」だと思います。


核家族が進んでいるといわれる中で
世代の離れた人と接する機会は少なくなっているようですが、
民謡界には小さなお子様からご年配の方まで、幅広くいらっしゃいます。
ですから、いろんな人からいろんなことを教えてもらえる機会が多いですね。

どんなことを学べるかといいますと、わかりやすいところでは、
ていねいで気持ちのこもった挨拶の仕方が身についてきます。
最近では「おはようございます」や「こんにちは」の挨拶を
しっかりできない人が増えていると聞きます。
お稽古を通して唄や三味線が上達することも、もちろん大事なのですが
まずは人として、きちんとした挨拶を身につけ実践できることを
大切にしたいなあと思っています。

それから、たとえば集団の中にいたときに、もし自分が一番若ければ
率先して周りの人にお茶を淹れたり、気を配るなどといった
昔ながらの「場の役割分担」、自然なたしなみも身についてきます。
場の空気を読んで、その場にあった振る舞いができるということは、
ふだんの生活の中でも大きな宝物になると思うのです。

それから、「唄としての民謡の良さ」について考えてみると…

お弟子さんたちからよくいわれるのは、
民謡のテレビを見たりラジオを聴いたり、
催しに行くのがとても楽しくなってくるそうです。

たとえば物産展に行ったら、
それまではほとんど気にならなかったBGMが
「あっ、これはソーラン節だ」「これは北海本唄だ」などと、
フッと耳に入ってくるようになります。
自分が習った唄や、思い入れのある唄が聞こえてくると
それだけでとても楽しくなるものですよね。


それから旅行に行っても、
今まではまったく気にならなかったような地名でも
「ここが鯵ヶ沢だ!」「紅葉の天童で有名な天童市って、ここなんだ!」
と気づいて、意外と、ものすごく感動するものです(笑)。

特に北海道の『道南口説』は、電車に乗っていると
出てくる地名と唄の地名の順番が一致しているので、
「本当に唄の通りなんだ!」というのがわかって面白いものです。
そういう意味でも、日本の文化や風土により深く触れられる民謡は
日本人の教養として、身に着けておくと得だと思います。


さらに、民謡の世界では、舞台に出るときには
もちろん着物をお衣装としてつけるのですが、
現代では日本人でありながら
着物を自分で着られない人がとても多いのです。
けれど芸事をやっていれば
着物や和の文化に触れる機会は多くなるわけですから、
着物の着方や小物の合わせ方なども自然と上手になってきます。


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(太鼓を演奏中。舞台に合わせて着物や小物を考えるのは楽しいものです)

芸事そのものだけを磨くのではなく、
芸事の周辺の要素も一つずつ身につけて、体で覚えていくことが、
将来の役に立つのではないかなあと思います。

そもそも日本人は、日本のことをやらなさすぎなんですよね(笑)。
日本には素晴らしい文化がたくさんあります。
民謡もその一つです。
日本人の習いごとのひとつとして、民謡がまた復活してくれば
とても素敵だなあと思います。また民謡人としてそれを願っています。

posted by 駒和美 at 00:30 | TrackBack(0) | 民謡を伝えていくということ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お弟子さんたちの声^^

●お手本の唄はすべて録音させていただけるのですが、
 唄ってくださる先生の唄が、ほれぼれするほどお上手なので
 いつもうっとりと聞き惚れています(笑)。
 笑顔は可愛らしく、お人柄も最高で、教え方もわかりやすく
 最高の先生です。そして、いつも全力で向き合ってくださいます。

 先生としても、人としても心から尊敬できる方です。
 (30代・女性)

芸も舞台での身のこなしも、お人柄も素晴らしいです。
 心から尊敬してついていける方です。
 (40代・女性)

●物覚えがあまりよくない私に、根気強く何度も教えてくださいます。
 ご迷惑をおかけしていますが、先生にはいつも感謝しております。
 (60代・男性)

●先生が出演される演奏会や勉強会が大好きで、よく拝見するのですが、
 唄でも三味線でも太鼓でも、いつも先生が一番素敵です。
 拝見するたびに先生の素晴らしさを実感して誇らしい気持ちになります。
 先生の磨かれた芸を伝えていただけることが、とてもありがたいです。
 (50代・女性)

●先生には公私ともども、温かく面倒を見ていただいています。
 うまくいったときは「よかったよー!」と明るく褒めてくださり、
 失敗したときは「こういうことに気をつけなくてはいけないよ」と
 厳しくも愛のある注意をいただきます。
 人としての礼儀も教えていただいています。
尊敬できる先生です。
 (20代・女性)

先生のお顔を見ると、元気が出ます。これからも民謡を続けていきたいです。
 (80代・女性)

●初めて先生の唄を聞いたときに、あまりにもお上手だったので
 越路吹雪の再来かとびっくりしました。そして民謡の魅力に気づかされました。

 たまにスパルタなところもおありのようですが(笑)、先生についていきます。
 (50代・男性)

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(お弟子さんたちが銭太鼓に挑戦しているところです!)

posted by 駒和美 at 00:00 | TrackBack(0) | 貴世旵会のお稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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